子宮筋腫を開腹により全摘した話

子宮筋腫を開腹手術で全摘出するに至ったその過程を追っていきます

入院4日目~術後2日目

昨夜もあまり寝付けなかったのですが、夜11時ころ、痛み止めの薬をもらって横になったらいつの間にか眠っていて、気がついたら朝でした。

痛み止めの薬、痛みを抑えるより安眠効果の方が大きい気がします。

 

朝食。完食です。しかしそろそろ病院食に飽きてきましたね。

昨日に続き、トイレまでは歩きます。点滴の管は抜けたものの、ほとんど減っていない麻酔のビンは常に持ち歩かなければなりません。前述のとおりで全く役には立っていない麻酔ですが、うがいをするときも、食器を下げに行くときも、いつも一緒。片時も離れられないラブラブカップル状態です。

 

点滴の交換も歩行訓練もない今日は、日中はほとんどだれも訪れません。あっというまにランチタイムです。

でも圧倒的に運動量が少ないのでおなかが空いていません。でもまだ「便を出すミッション」をクリアしていない私は食べるのも仕事。ごはんを口に押し込むようにしてなんとか食べます。それでもご飯二口分くらいはどうしても入りませんでした。

 

しかしがんばってお昼ご飯を食べた効果が、食後30分くらいに訪れました。

お腹がぐるぐるぎゅ~っと動いて「いててててて」と言った直後、はっきりと便意を感じます

よっしゃトイレだ、と、心はスキップ、でも見た目は前かがみのおばあさんのすり足でトイレへ向かいます。

 

出ました。

見事、制限時間内にミッションクリアです。

いやっほい、嬉しくて、すぐさま看護師に報告です。

 

手術翌日の昨日に比べればはるかに楽な体の状態で、午前中と午後、それぞれ2時間程度ベッドサイドに腰かけてパソコンを開いて仕事をしました。入院中どれくらいできるかなあと思いながらパソコンを持ち込んだのですが、持ち込んだかいがありました。

 

しかしやはり運動量が足りない。なにしろトイレに行くくらいしか歩きません。看護師からは「痛み止めを使ってもいいから歩け」と脅されるのですが、歩くったって病棟内をうろつくぐらいで楽しくないし、やっぱり歩き回るとそのあともしばらくおなかが痛い。ので、ついおっくうになってしまいます。

 

なんてうだうだ考えているうちにまたしてもあっという間に夕食の時間になってしまいました。少しもお腹が空いていません。入院日の夕食を「足りない」などと言ったのはいったい誰だったのか、ほんとうに入りません。結局、みそ汁と果物、小鉢に少し手を付けただけでギブアップ。情けない。でも出るもの出たからまあいいか。

明日は少し歩いておなかを減らして食事に臨むようにしよう。

 

寝る前、看護師にお願いして痛み止めを1錠もらいました。本当は眠れないほど痛いわけではなかったのですが、眠るためのお守りです。

普段から寝つきは自慢したくなるほど良い方で、のび太君にはかなわないものの、自宅だろうが出張先のホテルだろうが枕に頭を付けたら5分とせず寝てしまうのに、病院では輾転反側、気ばかり焦る状態なので、この薬は本当に重宝します。

思えばこれも、日中の運動不足のせいかもしれませんね。

ちなみに痛み止めの薬は「動いたら痛そうだから」という理由で予防的に飲むのもOKだそうです。薬は我慢の限界を超えてから、なんてのは昔の話。今は気軽に頼んでも大丈夫なんですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入院3日目~手術翌日

さて、硬膜外麻酔を止められ、魔の安楽スイッチは自主的に止め、押し寄せる痛みと対面しながらまんじりともせず迎えた朝です。

とうとうがんまできず看護師に相談すると、「では、痛み止めの点滴をしましょう」と。やだそれ、早く言ってよ~。

痛み止めの点滴は安楽スイッチほどの効果はないものの、激痛からは解放され、少し動きたい気分になったし、お腹もすいてきました。そういえばおとといの少ない夕食以降何も食べていないのだから、お腹が空いても当然なんですね。

でも、指示があるまでは起き上がることは許されません。仕方なくボケーっと待っていると、看護師が来て、少しだけベッドを起こしてくれました。それでめまいなどがなければさらに角度が上昇します。そして午前中にはベッドサイドに座るところまでいきました。案外、いけるものだとびっくり。帝王切開の時はもうちょっと大変だったけどな。

そして待ちに待ったお昼ご飯。ごはんこそ全粥だったけど、おかずなどはそのままでしたね。最初はおもゆをすするところからかな~と思っていたので、これはうれしかったです。

 

さて、午後はいよいよ歩きます。看護師二人がかりで両側を固め、ゆっくりと立ち上がります。「気分悪くありませんか?」「ふらつきませんか?」「足はしびれていませんか?」など、矢継ぎ早に聞かれるのですが、どれも大丈夫。だけど、横になっているときや座っているとき以上に腹の傷がギューッと痛みます。

点滴に導尿のカテーテル、各種センサーなど、いろいろ管がついているので歩きにくいですが、そんなこと問題にならないくらい腹に力が入らなくて、前かがみになり点滴の棒にしがみつくようにしてよろよろとトイレまで歩きます。トイレまでの10メートル足らずの距離が、2駅くらいあるように感じます。どうにかしてミッションクリアすると、看護師が嬉しそうに「歩けましたね! ではおしっこの管を外しましょう!」と言うので、内心「えっ! ってことは、この壮大な距離を、歩いていかねばならぬということか⁈」と動揺したのですが、これも早期復帰に向けての試練だと思えば仕方ないですね。

かくして、再びベッドに戻ってカテーテルを抜いてもらい、ついでにセンサーの管を抜き、最後の点滴が終わったところで点滴も抜かれ、残るは背中の硬膜外麻酔のチューブだけになりました。

手術の日の夜以降一切さわっていないこのチューブ、正直言って一番いらないこのチューブが最後まで私の体に残ることになったわけです。トイレに行くにも、チューブとチューブの先端についているほとんど減っていない麻酔のビン、そして魔のスイッチまでセットで持ち歩かなければなりません。ええい、めんどくさいな!

 

それでも点滴がなくなったのは楽でした。左手の甲に長い針を刺し、テープで固定されていたのですが、私が左利きなのもあって動かしてしまうので、針の周りに血が滲んできており、何度も「痛くありませんか?」と聞かれていたのです。痛くはなかったのですが、確かに痛そうに見えていたので、なくなってほっとしました。

 

夕食も全粥でしたが、やはりおかずは普通に出ました。完食です。動いていないのに食べるものだけばっちり食べていたら太るんじゃないかしら、とちらと思いましたが、私にはまだ「便を出す」というミッションが残っているので、しっかり食べておかないといけません。このミッション、明日いっぱいまでにクリアできなければ浣腸の刑が待っています。怖いですね~、早くクリアしてしまいたい!

でも、ガスはお腹でごろごろいっているものの、便意には至らず。明日にはなんとかしたいところ。ちなみに、この腸の活動、案外痛いです。そういえば盲腸の時も、腸が動き出したら傷の痛みより痛かったな~。

 

 

 

 

 

 

 

入院2日目~手術当日

今日はいよいよ手術です。

昨夜は緊張して眠れないかと思いきや、案外ぐうぐう寝てしまいました。

そして朝食も完食。

 

朝6時半ころ、2回目の座薬(下剤)。またしてもきっかり10分後に便意を催してトイレに駆け込むも、あまり出ず。

昨夜、腸が空になるほど出したからそんなに出ないですよ。

 

8時ころ、手術用の前空きの寝間着に着替え、入院前に買っておいたT字帯と腹帯を用意してそのときを待ちます。8時半ころ、主治医がカーテンの隙間から顔をのぞかせ、「今日はよろしく」と言って去っていきました。

9時5分前には看護師が迎えに来てくれて、一緒に手術室へ向かいます。「あんまり緊張していないみたいですね」「はあ、もうちょっと緊張するかとおもったんですけどねえ」などと世間話をしながら。

 

9時、手術室へ入室。ここからは付き添いの人も入れません。前室に入ると、頭にシャワーキャップみたいなものをかぶります。そして、手術室へ。

 

いや~、さすがにこれは、緊張が走りますねえ。手術室なんか、テレビでしか見ないじゃないですか。ドラマのセットかと思うような部屋が目の前に展開されているわけですよ。明るく四角い部屋に緑色のリノリウムの床、青い手術用の服を着た医師とか看護師がせかせかと手術の準備を進めていて、なんだかわからない装置がいっぱい並んでいる。そして野球場の照明みたいなすごいライト。その下、部屋の中央に鎮座するのは、私がこれから寝そべる手術台。

これはなんだか、大ごとみたいだなあ。子宮筋腫の手術なんて大した手術じゃないだろうという印象だったけど、設備はちゃんと大掛かり。

一気に手術への恐怖と緊張が高まります。

 

本日の患者である私が部屋に入ると、スタッフがどっと動き始めます。タンカくらいの幅の狭い台に寝ころぶと、まず対面するのは麻酔医です。昨夜もあいさつに来てくれたんだけど、イケメンなんだ。ジャニーズ系というか。

そういえば書き忘れてたけど、主治医もイケメンです。どうなっているんだ、この大学病院はイケメンぞろいじゃないか。

イケメンはいいですねえ。煮るなり焼くなり好きにして♡という気分にさせてくれるもの。

 

さてさて、イケメンに見惚れている暇はなく、スタッフの指示にしたがい、まず硬膜外麻酔を入れます。背を丸めて横向きになっているのでまったく見えないのですが、背中をあったかい濡れ脱脂綿みたいなもので拭かれます。おそらく消毒。次に、麻酔を入れる前の麻酔が施されます。これがチクっと来た後じわっと痛い。その後麻酔が入るんですが、これは、腰の内側に手を突っ込まれたような、何とも言えない鈍痛が走り、思わず身震い。それで硬膜外麻酔の処置は終わって仰向きに戻れと言われるのですが、すでに下半身は完全に麻酔にやられてうまく戻れず、結局3人がかりくらいで戻してもらいました。

すると今度は口に酸素マスクがあてがわれ、「では点滴で麻酔を入れていきます」との合図。なんだか麻酔ばかりだな、大丈夫なのかな…などと心配している間に眠ってしまい、目が覚めたのは手術をすっかり終え、部屋を出てからでした。看護師に「勢楽美さん、終わりましたよ」とたたかれてもいまいち状況が分からず、まだ意識も朦朧としている中、付き添ってくれた母がいるのは分かったけれど、口を開く元気はなかったです。

 

部屋に戻ると次第に意識がはっきりしてきて、そしてまず感じたのが喉の違和感でした。妙にタンが絡んで呼吸がしにくいんですよ。そういえば全身麻酔の時には喉に呼吸を促すチューブを入れるため、しばらく声がかすれたり、歯が欠けたり抜けたりすることがあると注意されていたのでした。寝ている間に入れられて抜かれたのでどうなっていたのかは知る由もありませんが、なにかをされたのは、この猛烈な喉の違和感でわかります。一瞬怖くなって舌先で口の中を確認しましたが、大丈夫、歯は全部残ってる。

そして、最大の問題は下肢です。腰から下の感覚が、まったく戻ってきません。足を動かしてみろと言われるのですが、まるで石像になってしまったかのようにピクリともしないのです。これは苦痛でした。腰から下が石になったと考えてみてください、寝返りどころか上体をひねることもままなりませんから。

手術室から戻って2時間が過ぎてもまだ感覚は戻らず、看護師や麻酔医がかわるがわる来て微妙に違う見解を示して去っていくのをただ見送っていました。そして最終的には硬膜外麻酔を止められてしまいました

止められたらようやく感覚が戻り始めたものの、今度は腹の痛みが押し寄せてきます。当たり前です。痛みを軽減するための麻酔が止められたのですから。「足のしびれとおなかの痛み、どっちがつらいかですね~、どうしますか」と究極の二択を迫られるのですが、どっちもイヤだヨ~というのが正直なところ。

でも実は。

硬膜外麻酔は止められたけど、私には秘密兵器の安楽スイッチがあるのです

このスイッチを1回押すと、背中がスーッと冷たくなり、麻酔が一定量投入されます。するとあら不思議、おなかの痛みがすっと軽くなるのです。

これはいい!

医師からは「痛くなったらスイッチを押せばいいですよ」と言われたのでこれ幸いとばかりに連打。

いやっほ~、このスイッチさえあればなにも怖いものなんてな~い!

と、調子に乗って連打するまではよかったのですが、突然、あることに気が付きました。

あれ、足が動かない・・・

そう、スイッチで麻酔が入ると、なぜか腹より足に効く。それも右足だけ。右腰から足先までがまたしても石像になってしまいました。

これは怖い。

それからあんなに連打していたスイッチに触れることも怖くなってしまいました。

そして朝方まで腹の痛みに耐えることになるのです。

 

 

 

 

 

 

入院1日目~ 入院手続き、手術前準備

2019年」4月25日。

ついに入院しました! ここにいたるまでさんざんくよくよしたけど、もうこの日を迎えてしまったからには後には退けませんからねー。腹も据わろうというもの。

部屋は希望通り、自己負担料金なしの大部屋♪

 

入退院窓口でいろいろな書類を提出して大荷物を持って病棟へ。

設備の使い方などを一通り教えてもらったらもう昼食の時間です。おなかすいた~とばかりに食べ始めたけれど、量が足りない。私ってそんなに大食いなのかしら。

 

空腹を抱えていると、麻酔科から呼び出しがありました。行ってみると、白髪交じりで角刈りの、職人みたいないかつい風貌の麻酔医が机の前に座っていました。私は向かいの丸椅子に腰掛けながら、取り調べを受けるような気分になりました。

取り調べは、私の普段の生活の質問から始まり、麻酔の説明を受けます。今回施される麻酔は全身麻酔に加え、術後の痛みを和らげるための硬膜外麻酔だそうです。

職人「手術経験は?」

私「虫垂炎帝王切開です」

職人「アレルギーは?」

私「花粉症があります」

職人「食べ物は?」

私「なんでも好きです!」

職人「アレルギーだよ?」

私「あっ・・・恥」

職人「タバコは?」

私「吸ったことありません」

職人「お酒は」

私「好きです♡」

 

最後の、お酒が好きといったとき、いかつい顔が一瞬にやりとしたのを見逃さなかったですよ。アンタも好きな方ね、相当。

 

あとで調べて分かったんだけど、このおじさんは麻酔科の一番偉い人でした。職人扱いして悪かったわね~。

 

そんな楽しい尋問を終えて病室に戻ると、ひたすら暇な時間が展開していました。なので、このブログを開設したのです。

 

さて、6時ころ、待ちに待った夕食です。お昼が少なかったのでおなかペコペコ!

でもやっぱり少ない。ものたりない。5分で食べ終わってしまい、一日のもっとも楽しい時間がこれで終了です。

 

20時ころ、座薬を投入。下剤です。今日は朝からおなかが緩く、何度もトイレに行っているので、この上座薬などしたらどうなるのか・・・と思いましたが、座薬投入後、10分で猛烈な便意。トイレに行くと、やはり緩いのが出ました。これが座薬効果なのか今日の緩さの続きなのかはわかりませんが。

でも、座薬によっておなかが痛くなるというようなことはありませんでした。私は下剤が効きやすい体質らしくコーラックで脂汗だらだらのひどい目にあったり、バリウム健検査後の下剤で午後いっぱいトイレから出られなくなったりした経験があり、下剤は怖いのですが、これは大丈夫でした。よかった!

 

21時からは絶食です。OS-1を1本もらい、それを6時までは飲んでよいとのことでした。500㏄を超えたらだめだそうです。

 

手術は明日の朝9時に決まりました。

朝いちの手術ですね。

今夜は早く寝ましょう。

 

 

 

ついに手術を決意する!

さて。

医師の口から手術を勧められたので、少し本気で手術について考えることにしました。

 

なんといってもネックは

仕事

です。

月刊誌に携わる人間が1か月も休むなんて絶対できない。

 

でも、腹腔鏡手術とやらなら、最速1週間程度での職場復帰も可能だそうじゃないですか。

どうしようかな~と悩んでいた時、

また、ひときわすごい生理がやってきました。もう、回を重ねるごとにだんだんひどくなる。貧血の症状もひどくて、倒れはしないものの、地下鉄の階段が登れない。ひどい息切れで、平地ならいいけど坂道もきつい。

 

切るしかないか。

 

クリニックで告げると、「それがいいと思うよ。閉経までまだ数年はあるしね」と賛成してくれました。

クリニックには手術の設備はなく、どこでも紹介状を書くよ、というので、「腹腔鏡手術をやってくれるところがいいです」と言うと、「今は大きな病院ならだいたい対応してくれるよ。自宅の近くで探したら」といって、宛名のない紹介状を書いてくれました。

 

そしてそれを手に、大学病院の扉をくぐりました。

もう、覚悟を決めるしかありません。

 

貧血と鉄剤と。

さて、2017年の健康診断で重度の貧血と言われたのですが、原因ははっきりしています。

そりゃ、あれだけ毎月どっさり出血してりゃ、貧血にもなるさ。

 

というわけで、さっそくかかりつけの婦人科クリニックへ。鉄剤を処方してもらいました。でも、この薬を飲んだからといって治るわけではないそうなのです。要するにサプリメントのようなもので、不足した鉄をその場しのぎでおぎなうというもの。

だから、生理が来たら飲むように、ということでした。

 

鉄剤を飲んだことがある人は知っていると思いますが、

ウンコが真っ黒になります。

そりゃもう、竹炭みたいな。

私は大丈夫だったけど、便秘や吐き気に悩まされる人もいるようです。

鉄剤って、やあねえ。

でもしょうがない。

 

しかし。

こうやってなんとなくだましだまし行くのかなあと思いながら、再び薬をもらいにクリニックに行ったとき、ついに

「手術を考えた方がいいかもねえ」と言われてしまいます。

 

手術っ!

 

聞きたくなかったこのワード。いつか言われるのではないかとおびえていたこのワードがついに医師の口から出てしまいました。

でも、最近は腹腔鏡手術というのができると言います。

腹に小さな切込みを入れ、そこから器具を挿入して筋腫を切除するという、ブラックジャックみたいなスゴ技が、今、医療界では当たり前のように行われているということでした。傷が小さいので回復も早く、入院も4日程度、なんなら翌日からばりばり働けちゃうよ? とのこと。

 

それならやってもいいかな~。

 

 

 

生理が重くなる。そして貧血

2015年頃から、私の生理がだんだん重くなってきました。

まあ、子宮筋腫があるから少しくらいはしょうがないな、と思っていたのですが、2016年になるころには生理痛もひどくなってきました。

そのころから、半年に1回、婦人科で筋腫の検査を受けるようにしていました。

 

ところで実は私の母も、私と同じくらいの年に子宮筋腫で全摘手術を受けています。

母に言わせれば

「そんなもの、さっさと手術でとってしまえばいいのに」

というのですが、足の裏の魚の目をとってもらうのとはわけが違います。

 

腹、かっさばくんですよ?

 

月刊誌の仕事をしていると、そんなに長い期間仕事を休むわけにはいかない。

夫の両親と同居しているとはいえ、子供たちはどうするのか。

 

それになにより、

 

おなか切りたくない!

 

うだうだ悩みながら、なんとかこのまま平穏無事に閉経を迎えたいなあと思っていたのですが、生理の方はひどくなる一方。

40㎝くらいもあるようなほとんど座布団みたいなナプキンを使い、夜用の最もスーパーなタンポンを併用しても、2時間ともたない。

うっかりしていて何度、ドバっと漏れ出したことか!

ナプキンを替える間にもどばどばと出血をするので、トイレでの作業も一苦労!

さらに、鎮痛剤などへのカッパ、と言わんばかりの激しい生理痛。

 

これだけ出血していたら当然なのですが、2017年の健康診断でついに

「重度の貧血」の診断が下りました。

 

これはそろそろ放置していてはだめかなあ…と、本気で考えはじめました。