子宮筋腫を開腹により全摘した話

子宮筋腫を開腹手術で全摘出するに至ったその過程を追っていきます

子宮筋腫発覚

私の子宮筋腫が見つかったのは、2004年6月のことでした。

その日私は、初めての出産を控えて陣痛室でひたすら痛みに耐えていたのです。

 

すると、モニターしている子供の心音がだんだん小さくなる。

おや? おかしいな

と思うものの陣痛はますますきつく、ほかのことを考えている余裕はありません。

 

すると、ばたばたと医師と看護師が駆け込んできて、

「赤ちゃんが死にそうだから帝王切開するよ!」

と、告げられました。

なにがなんだかわからぬまま分娩着をはぎ取られて全裸にされ、

全裸のままオペ室まで歩いて行けという指示。

 

陣痛室からオペ室は10数メートルの距離。

そこを全裸で?!

・・・などと思う暇もなく次々と襲い掛かる陣痛。

結局、オペ室にたどり着くまでに3回休憩(陣痛)しましたが、麻酔を打たれたら陣痛は嘘のように去り、粛々と腹を切られました。

 

子供は仮死状態で生まれたもののなんとか蘇生し、今は元気な中学生になりました。

 

さて、

 

手術後、医師から言われたのが

子宮筋腫がいくつかあったよ」

の一言でした。

 

「あったのは見たけどそのまま閉めたよ」

 

えっ?!

その場でとってくれたらよかったのに!!

 

と思ったけど、帝王切開と同時に筋腫をとるのはリスクが高いので通常やらないんだそうです。

 

それに、子宮筋腫というのは一種体質みたいなところがあって、一度とってもまたできることが多い、らしいです。

 

そんなわけで、私はその時初めて、自分に子宮筋腫があることを知ったのです。

31歳のときでした。